転校はチャンス 適応力は家庭の会話で育つ

春は出会いと別れの季節。

慣れ親しんだ学校や職場を離れて、新しい環境に向かう方も多いのではないでしょうか?

筆者すみれは、学童期、わりあい転勤の多い家庭に育ち、

小学校は三か所経験しました。

六年生で書いた卒業文集のテーマは『三つ目の学校』でした。笑

自分のことや将来の夢について書きましょうという課題だったと思いますが、

当時の自分にとっては

転校してきて、『新しい学校に馴染んでいく自分 』が個性の一つとして

既に認識していたのだと思います。

転校をすることについて、経験のない親御さんからすると、

不安はとても大きいと思います。

子ども時代に転校を経験し、現在その経験から思うことや

両親が配慮してくれてよかったことなどを大人になって子育てをしている、

二児の母、すみれが綴ってみます。

転校経験は俯瞰力が身に付く

転校をすることで、慣れ親しんだお友達からは離れ、

家も変わり、今まで遊んでいた公園にも行けなくなります。

それは一つの喪失体験ともいえるかもしれません。

当時は、三日間くらいは泣いていた気がします。

でも、三日だけ。

転校してよかったことも、たくさんありました。

学校が変わると先生が個別に学校説明をしてくださいます。

この地域の特色、この学校の生徒のことなど。

子どもでありながら、学校の特色を時間を作って説明され

理解していくという、貴重な機会となっていたように思います。

また、他のクラスの先生も転校生がどんな子なのか?

馴染めているかなど、気にかけてくださり、

気恥ずかしい気持ちもありつつ、大人と接する機会が増えることで

マナーは意識できる人間になれたような気がします。

先生方の配慮に、改めて感謝です☆

そして、クラスのお友達全体を先入観なく、観察する機会にもなりました。

正しいことをしている子だけが、認められるのではなく

気質、性格、勉強の得意不得意、近所に住んでいること、保護者同士の関係など・・・

色んな要因から、人間関係が成り立っていくということも、

俯瞰してみる力が育っていきました。

その視点は、大人になってからも、仕事をしていく上で

どんな人ともまずは話をしてみる、という勇気を持つことにもつながり、

貴重な経験だったと感じます。

同級生の『いいところ、意外な面を発見するのが得意』な人といわれていました。

それは、大人になってからも、自分の強みになっているように思います。

転校は適応力が磨かれる 絶好のチャンス 家庭内の会話があれば大丈夫

環境が変わると、慣れるまではそれなりに、時間はかかります。

一見、慣れてきたように思っても、

友だちと意見が合わない時や方言をからかわれた時、

自分が転校してくる前の出来事についての話についていけない時の

疎外感もありました。

でも、そういう時は『聞き役になって、インタビューしていく』という

方法も学びました。

それににより、同級生からの信頼は厚くなり、

学級委員に推薦されるという経験をしました。(ちょっとレアケースかもしれませんが)

そういった経験は、

大人になってから、新しい環境で働いていく際にも、

さりげなく雑談で話を広げていく、その場のメンバー全員が馴染めるよう配慮していくことや、

本音を引き出していくという『コミュニケーション力』にもなっていき、

大いに役立っています。

環境の変化をきっかけに、

つらいことがあっても、帰ってから、家族に話をして

それを聞いてもらうことが出来たのがよかったのかなと思います。

自分の言動、相手の言動をじっくり考えて、

納得のいかないことがあれば、親に相談する。

それでも、解決できない時は先生に相談するかどうか、決めて

対応してもらったことを思い出します。

転校生に限らず、家庭内での会話は子どもにとって大切ですね☆

転校してきて 学校に行きたくない子ども 親が出来ること

転校してから、

すぐに馴染める子もいれば、時間がかかる子もいると思います。

良い、悪いではなく、それも個性かなと思います。

時間がかかるということは、じっくり考えて行動できるという風に考えられますし、

すぐに馴染めるというのは、対処方法を身に付けるのが得意なのかもしれません。

『3歩進んで、2歩戻る』

そうやって、目にははっきり見えなくても、子どもなりに適応していくと思います。

☆そんな時、我が子に親が出来ることは

✅『今日はどうだった?』と座って聞くこと。

✅『そんなことが出来るようになったんだね!』と出来ていることを言葉にして

認めていく事。

✅出来てないことがあっても、環境の変化があった後は、少し子どもに求めるレベルを下げて

出来て当たり前のことでも、褒める。(赤ちゃん返りの対応と同じです☆)

あえて、指摘せずに

✅子どもがキャパシティーを超えてしまってる合図だととらえて、時間が経つのも待つこと。

かと思います。

これらのことは、母がしてくれたことです☆

大人になってから気が付いたんですけどね(^^)/

そう。子どもは一生懸命、向き合ってくれたことは その時は伝わっていないように思えても、

心には響いていて

あとになって、わかってくれるものなのではないか、とも思います。

転校 親も不安 保護者との付き合い方

転校するというのは、親にとっても一大事ですよね。

子どもへの対応について書いてきましたが、今度は保護者の方向けにも少し書きますね。

できることは

✅挨拶をする

✅保護者の集まりには顔を出してみる

✅近所の買い物の話から、地域を教えてもらう

✅その地域を否定しないこと

✅共通点を見つけること

✅無理に馴染もうとしないでよい

✅地域のお店の人と話をする

✅新しいお店を巡って、発見を楽しむ

こんな感じで、筆者すみれも引っ越ししてから、保護者として

新しい環境に馴染んできました。

いかがでしたでしょうか?

保護者の方の、心の余裕も大切ですよね。

楽しみを見つけながら、肩の力を意識的に抜いて、深呼吸☆

気楽にいきましょう♪

また、続編も書いていきますので、お楽しみに☆

 

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